地震対策「耐震・制震・減震・免震」について【HOUSE STUDY Vo.7】

永見工務店では、これから新築住宅を建てられる方やリフォームを考えられている方に、一生涯安心して過ごせる家造りをしていただく為の情報発信として「HOUSE STUDY」を掲載しています。

皆様のお役に少しでも立てれば幸いです!


今回のテーマは・・・

地震対策「①耐震・②制震・③減震・④免震」における <性能と耐久性比較検討編>

念願の新築住宅をご検討される際、皆様は何を重視されますか?

外観?間取り?設備機器?

どれもこだわりたい部分ですが、永見工務店が創業以来掲げているテーマの一つが「耐久性」です。
どれだけ素敵なデザインのお家を建てても、基礎となる構造体がしっかりしていないと、将来的に膨大なメンテナンス費が発生する可能性も…。

実際に過去の事例で、入居後20年で大幅な改修工事が必要となり、1000万円近くの修繕費が必要になった事例もあります。

そこで今回のSTUDY!
”地震対策における性能と耐久性について知ろう”です。

普段の生活では見る機会は多くありませんが、365日地震に対しての不安から解放させてくれる建物の地震対策。さまざまな種類がありますが、その違いはなんでしょうか。

先ず、地震対策の違いを見てみましょう。

【 ①耐震】とは?

建築基準法として、どのお家にも標準装備【耐震等級1】となる地震対策です。

地震の「力」に対し、家の構造「力」で対応することです。地震の揺れに対してただひたすら「耐える=耐震」という事になります。九州での地震の際には「複数回の大きな揺れ」があり、1~2回目の揺れには耐えたがその後の揺れで倒壊した事例があります。
この経験を基に近年では「一時的」ではなく「持続的に」耐える力を重視しています。

最近の大手ハウスメーカーのCMでは、「複数回の揺れに強い!」等、揺れの強さではなく「回数」に対してのアピールが多くみられます。注意してテレビをみてみるとおわかりになるかと思います!

ネットでも「耐震実験」で検索をしてみてください!
各メーカー「回数と強度」を強調しています!

強度につきましては「耐震等級」という基準があります。簡単に説明しますと、
耐震等級1=建築基準法
耐震等級2=建築基準法×1.25倍 (長期優良住宅は、等級2以上になります。)
耐震等級3=建築基準法×1.5倍
となっています。

耐震 ⇒ とにかく頑張って地震の揺れに耐える!

と、理解していただければよいかと思います。

現在見受けられる家はほとんどの家で等級2又は3が標準的になってきています!これは、構造用合板で家を構成すると、実は構造計算上では自動的に等級が2.3くらいになるようになっているのです。よほどの大開口部や吹抜け等をつくらない限り、大丈夫でしょう!

しかし、前回まででも触れましたが「構造用合板」の耐久性は、、、。
当社は合板を使いませんのでご安心ください!

耐震に関しては、次回VO.8で、再検証の予定です!


【②制震 】とは?

※耐震は建築基準法で標準となりますので、自動的に≪耐震+制震≫となります。

耐震では制御できないレベル(俗にいう想定外です!)の揺れに対して、揺れを吸収する装置・設備を設置することにより、倒壊、変形から家を守る事を指します。
様々な装置、設備が販売されています。家全体を制震構造にする大規模なものから、バネの様なものを各部に設置する小規模な金物までいろいろあります。

制震 ⇒ 耐震とのコラボで、想定外の揺れでも、倒壊・変形から家を守る!

と、理解していただければよいかと思います。

揺れを吸収するクッション材には以下のようなものがあります。

1.ゴム系のクッション材で揺れを吸収する。

 

2.オイル系のクッション材で揺れを吸収する。

3.金属系のクッション材で揺れを吸収する。

4.その他 木のしなりで揺れを吸収する、等々。

実に様々な装置・設備があります。


細かくは、制震にも2タイプあり、
①耐震(体力壁)を構築しプラスαで制震部材を取りつけるタイプ
②耐震と制震を兼ねるタイプ
以上があります。

言葉でイメージを現すと、
①前者が「耐震+制震」で、
②後者は「耐制震
の様な感じです。

兼ねるタイプは国交省が認定した耐力壁としての強度を兼ね備えた部材になります。国交省としては、「耐力壁材」として許可をするには相応の耐久性と剛性を求めているようで、ゴム系・オイル系はまだ難しいようです。
(ゴム系・オイル系が悪いのではないです。兼務するか否かのことです。)

かなり専門的で、一般の方にわかり易く説明するにはスペースが少なすぎますので、詳しくは当社スタッフへお問い合わせください。

様々なタイプのメリット、デメリット、構造などを詳しく説明させていただきます!

       

【③ 減震 】とは?

※耐震は建築基準法で標準となりますので、≪耐震+減震≫となります。

減震は地震の揺れ自体を「半減」させます。

考え方としては、鉄筋コンクリート基礎と家の土台の間に上下2枚のスライド式パッキンを設置することにより、地震発生時に上下パッキンがスライドし地震の揺れを半減させるという装置です。

上記パッキンは上下2枚に分かれており、地震時にパッキンがスライドします。

減震 ⇒ 地震の揺れ自体を半減し、耐震とのコラボで倒壊・変形から家を守る!

と、理解していただければと思います。

【④免震】とは?

※耐震は建築基準法で標準となりますので、≪耐震+免震≫となります。

免震は、「減震」のさらに進んだ装置になります。
鉄筋コンクリート基礎と家の土台をほぼ隔離します。よって、地震が起きてもほぼ家は揺れません。

これを聞くと、「免震が1番いい」のですが、免震は費用が高すぎてなかなか手が出ないのが現実の様です!

免震 ⇒ 地震の揺れ自体をほぼ無くし、耐震とのコラボで倒壊・変形から家を守る!

と、理解していただければと思います。

【地震対策まとめ】

A 耐震      
 地震発生 → 大きく揺れる → 頑張って 耐える 耐える 耐える

B 耐震+制震
 地震発生 → 大きく揺れる → 耐える 耐えられないようだと「制震発動」

C 耐震+減震
 地震発生 → 少し揺れる → 揺れが少ないので基本的に耐えられる

D 耐震+免震
 地震発生 → あまり揺れない → あまり揺れないので耐えられる

一般的には上記のイメージで良いのではないかと思います!

ここで、永見工務店のテーマの一つが「耐久性」です。

ここから、装置の耐久性に関してのお話になります。
耐久性を左右する大きな要因に”構成素材”があげられます。
それぞれに対しての素材がどのようになっているかを検証してみましょう!

a 金属系のみで構成
耐久性としては60年以上(使用環境により変わります。)が基準になっている製品が多いです。
これは建築時に必要となる建築用接合金物の基準がこれにあたります。建築接合金物よりも耐久性が低いようであれば、論外ですね。
金属の素材としては100年以上の物もあります!

b 金属系 + ゴム又はオイルで構成
ゴム・オイルに関しては正直なところ未知の部分が少し残ります。しかし、ほぼすべてのメーカーが60年以上を基準にしていますので、それを信じるしかないと思います。

c 金属 + ゴム又はオイル + 木又は合板、集成木材で構成
これに関しては、危険なのはやはり合板ではないでしょうか?合板に関しては60年後に初期値性能を維持し、用途を満たすほどの耐久性はないと思われます。よって、避けた方が賢明です!

※上記組み合わせは、パット見た目で分かるものと、複雑な組み合わせの物とがありますので、やはり当社スタッフに確認していただく方が良いかと思います。

※「複雑な構成=壊れやすい・短命」
これは、機械類には共通して言えるのではないでしょうか?
100年という単位をクリアさせたいと思えば
「シンプル イズ ベスト」な装置をお勧めします。

加えて、初期値性能を語るのではなく、老後も安心して暮らせる超高耐久な性能をご提案します。

結論

永見工務店の超高耐久住宅「KAMIKI」の地震対策は 以下となります!


「C 耐震+減震」 

100年以上の耐久性を有する素材で構成された減震装置が、超長期にわたり揺れを半減させます。
90歳・100歳になられても、地震の恐怖から施主様をお守りします!

※減震に対しての詳細は、当社へお問い合わせください!

永見工務店は常に100年単位で耐久性を考えます!

※標準仕様以外にも、様々な装置の設置が可能です!ご相談ください。