地震対策「耐震の耐久性」について≪特別重要編!≫【HOUSE STUDY Vo.8】

永見工務店では、これから新築住宅を建てられる方やリフォームを考えられている方に、一生涯安心して過ごせる家造りをしていただく為の情報発信として「HOUSE STUDY」を掲載しています。

皆様のお役に少しでも立てれば幸いです!


今回のテーマは・・・

特別重要編~
新築購入時の耐震性能を60年以上維持することは可能なのか?

念願の新築住宅をご検討される際、皆様は何を重視されますか?

外観?間取り?設備機器?

どれもこだわりたい部分ですが、永見工務店が創業以来掲げているテーマの一つが「耐久性」です。
どれだけ素敵なデザインのお家を建てても、基礎となる構造体がしっかりしていないと、将来的に膨大なメンテナンス費が発生する可能性も…。

実際に過去の事例で、入居後20年で大幅な改修工事が必要となり、1000万円近くの修繕費が必要になった事例もあります。

そこで今回のSTUDY!
”耐震性能の耐久性について知ろう”です。

普段の生活では見る機会は多くありませんが、365日地震に対しての不安から解放させてくれる建物の耐震性能。
人生100年時代と言われますが、お施主様が90歳になられた時、建物の基本となる耐震性能がどれほど「劣化」するのかを検証します。

建物の耐震を構成する材料・工法で違う「劣化」を確認してみましょう!!

一般住宅で「耐震」を構成する主な材料や工法は以下になります。
(この度は、一般例と共に当社KAMIKI仕様も仲間入りさせていただきました!)

●耐震構造を構成する素材・材質 ⇩

鉄筋コンクリート住宅鉄筋コンクリート
重量・軽量鉄骨住宅鉄筋筋交い(鉄・鋼材)
ツーバイフォー・パネル工法住宅構造用合板
一般木造住宅~合板仕様構造用合板
一般木造住宅~複層板仕様火山性ガラス複層板
一般木造住宅~無機質面材仕様セメント系面材
一般木造住宅~無垢木材仕様筋交い(輸入木材)
総ヒノキ造「KAMIKI」筋交い(桧)

①の鉄筋コンクリート住宅に関しては、その名の通り鉄筋コンクリートで構成されます。

②重量・軽量鉄骨住宅は以下のようになります。写真は少しわかりにくいですが、鋼材を使用し水平、垂直の耐震構造を形成します。

③ツーバイフォー・パネル工法は、以下のようになります。耐震強度は構造用合板に全て委ねられます。

④一般木造住宅~合板仕様 耐震強度は構造用合板に全て委ねられます。

             

⑤一般木造住宅~複層板仕様 耐震強度は火山性ガラス複層板にゆだねられます。

⑥一般木造住宅~無機質面材仕様 無機質系体力面材(コンクリート系)。上記同様、家の外側から面材を張ります。同じく耐震強度は無機質系体力面材にゆだねられます。

⑦一般木造住宅~無垢木材仕様 木製筋交い 土台と桁の間に筋交いを組み込みます。耐震強度は筋交い(木)にゆだねられます。

⑧総ヒノキ造「KAMIKI」 使用木材全て桧。筋交いも当然桧です。耐震強度は筋交い(桧)にゆだねられます。

ここまでで、耐震の構造イメージは出来ましたでしょうか?

ココから本題です!耐震構成要素と素材・材質の耐久性を検証してみましょう!

各素材は適正環境下に置かれたとします。

構成要素 素材・材質60年耐久性100年耐久性
鉄筋コンクリート
鉄筋筋交い
構造用合板
構造用合板
火山性ガラス複層板
無機質系面材
木製筋交い 輸入木材〇~△△~✖
KAMIKI 桧

①②に関してはコンクリートと、鋼材ですので、劣化のイメージは可能かと思います。

③・④に関して。
構造用合板の「劣化」には参考になるデータが存在します。
林産試験場で行われた、合板の長期使用時の性能低下(劣化曲線)を図示したものです。

高密度合板に関しては、約40~50年程度で強度が半減しています。
これは、家の耐震強度が半減することを意味します。

実際には合板の木の種類・接着工法・接着剤の種類・厚み等、様々な要因が絡みますので、全ての合板がこれに従うわけではありません。


しかし、ここで重要なのは今一般的に使用されている合板は劣化速度の大小の違いはあれ、原則として「劣化する」という事実です。

重要です!記憶にとどめてください! ⇧

⑤桧に関して。
桧にも参考となる「劣化曲線」が存在します。
「古材の強さヒノキ」(小原二郎著)より

※合板の場合は単位が10年単位ですが、桧の場合は100年単位に変わります!

桧はとても「特異な性質」を持ち、伐採後”200年程度は強度が上がります。”
そして、300年を頂点とし、その後緩やかに低下します。
そして、約1000年をかけて伐採直後の強度に戻る。という研究結果が出ています。

そう私達が生きている間、桧は「劣化」ではなく「強化」するのです!

重要です!記憶にとどめてください! ⇧

世界遺産である、世界最古の木造建築物「法隆寺 五重塔」は1300年前の建物ですが、当時の桧が現存しています。
1300年という耐久性です!
そして、その桧は伐採直後と変わらない強度が残っているという事実もあります。
上記は特別な類に入りますが、日本には100年・200年以上前に建てられた神社仏閣の木造建築物は多数現存します。

この事実は、日本の気候に合った建築手法と、正しい建築資材で建てれば100年程度の耐久性は間違いなくあるということです。


①~⑧からいえる事!

「劣化」よりは、「強化」が良いに決まってますね!

【まとめ】

耐震構造を構成する素材・材料の耐久性を基準に地震対策を考えた場合どれが安心でしょうか?
人生100年時代と言われます。もし、100年という単位で考えた場合、「劣化」を考慮すると、人工的に成型された合板類は選択肢から外れるのではないでしょうか?

しかし、現在の新築にはほぼすべての住宅の主要構造部に構造用合板が使用されています。
確かに構造計算上、初期強度を(数値的に)高水準にするにはとても便利な材料です。

構造用合板や、合板類さえ張ってしまえば「耐震等級2.3」など簡単に達成してしまいます。

数値ばかりが気になって(そのようにメーカーが仕向けているので仕方がないのですが)もっと大切な性能を見落としていませんか?


皆様が見ているカタログ数値は初期性能です。わずか30年後には大きく変わりはてた数値が待っています。

≪木を見て森を見ず≫

では、一生に一度の家建てが失敗におわったりしませんか?

ここで!

永見工務店の「KAMIKI」は構造にまつわる木材は全て「桧」です。
「耐震性能」は間違いなく60年以上安心です。

加えて、VO.7でご説明した減震(地震の揺れを半減させる)も標準装備。
減震装置素材の耐久性も60年以上です!

「KAMIKI」の地震対策は超高耐久な「耐震」+「減震」で施主様の老後をしっかりとお守りします!