外壁・仕上げ材から考える木の家づくり【HOUSE STUDY Vo.4】

永見工務店では、これから新築住宅を建てられる方やリフォームを考えられている方に、一生涯安心して過ごせる家造りをしていただく為の情報発信として「HOUSE STUDY」を掲載していきす。

皆様のお役に少しでも立てれば幸いです!


今回のテーマは・・・

長く住む為のお家のメンテナンス費<外壁~仕上げ材編>

念願の新築住宅をご検討される際、皆様は何を重視されますか?

外観?間取り?設備機器?

どれもこだわりたい部分ですが、永見工務店が創業以来掲げているテーマの一つが「耐久性」です。
どれだけ素敵なデザインのお家を建てても、基礎となる構造体がしっかりしていないと、将来的に膨大なメンテナンス費が発生する可能性も…。

実際に過去の事例で、入居後20年で大幅な改修工事が必要となり、1000万円近くの修繕費が必要になった事例もあります。

そこで今回のSTUDY!
”外壁材の違いを知ろう”です。

普段の生活では見る機会は多くありませんが、365日雨風を防いでくれる大切な外壁。さまざまな種類がありますが、その違いはなんでしょうか。

外壁仕上げ材の違いを比べてみましょう!
近年一般的に使われる代表的な外壁仕上げとしては以下があげられます。

(1)デザインサイディング → 窯業系、金属系
(2)タイル
(3)漆喰、珪藻土等塗り壁
(4)木

以下簡単にご紹介をします。


【 デザインサイディング 】

窯業系は、セメント質に繊維質をまぜて成型した板状の材料で、金属系は、まさに金属(ガルバリウム鋼板等)で成型したものです。デザインも様々なものがあります。

新築の7割以上がサイディングであるというデータがありますので、最もポピュラーな材料と言えるでしょう。メリットは、特に窯業系は安価でありながら耐久性もあり、メンテナンス(再塗装)も比較的マニュアル化されている為いろいろな面で安心できる材ではないでしょうか。色あせ等の耐久性に関しては、表面を覆う被膜(塗装)材の違いによります。様々な塗料がありますので、詳しくは当社までお問い合わせください!

施工時の状態は以下になります。


【 タイル】

粘土等を焼き上げ板状にしたもの。磁器質、石器湿、陶器質など様々なものがあります。焼き物ですので非常に耐久性に優れ、メンテナンスもあまり要らない(実際には汚れが気になれば落とすぐらい。)が、とても高価なのがデメリットです。しかし、初期費用はかかりますが、50~60年後までのメンテナンス費を考えると決して高いとは言えないでしょう。

施工時の状態は以下のようになります。


【 漆喰、珪藻土等塗り仕上げ 】

名前のごとく、仕上げ材として漆喰や珪藻土を塗ります。後でも述べますが、塗りの下地はであったり、モルタルであったり、無地のサイディング(ガラのない窯業系サイディング)であったりします。
塗りパターンはいろいろなデザインで仕上げられますので、各メーカーのおすすめの中から選ばれると良いと思います。

施工時の状態は以下のようになります。


【 木 】

外壁に使われる木は、耐久性を上げる為、塗装、焼き等の表面処理を施します。
耐久性に関しては、やはり最終の表面処理により変わります。非常に様々な塗料や表面処理方法がありますので詳しくは当社へお問い合わせください。

施工時の状態は以下のようになります。

以上、代表的な外壁材を見てきましたが、近年は「タイル」、「漆喰、珪藻土等塗り壁」については、下地が「無地のサイディング」がほとんどです。

(無地サイディング)

タイルを無地のサイディングに張ります。漆喰や珪藻土も無地のサイディングに塗ります。
イコール、長期の耐久性に関しては通常のサイディングと同じになります。(表面の汚れの付きにくさや、汚れの落ちやすさは違います。)
(1)サイディング、(2)タイル、(3)漆喰、珪藻土塗り と、名前は違いますが(1)、(2)、(3)はサイディングという下地の仕上げ材が違うということになります。

(注:近年の下地が無地サイディングです。旧来のやり方では、タイルはモルタル。漆喰、珪藻土等はモルタルや土が下地でした。)

だんだんわからなくなってきましたね!(⌒∇⌒)
ここから簡単に説明します!
(1)(2)(3)共に長期的な耐久性は同様と思われます。
(基本材料がサイディングなので、最終的な耐久性は板としてのサイディングにゆだねられます。)

短期的な表面の色あせ等はタイルが圧倒的に優れます。

この度の理解としては、

(1)デザインサイディング
  →初期投資安価 最低15年以内毎にメンテナンス塗装

(2)タイル
  →初期投資高価 ほぼノーメンテナンス

(3)漆喰、珪藻土塗り
  →初期投資中価 汚れが気になれば再塗装

(4)木
  →初期投資安~高価 最低15年以内毎にメンテナンス

※実際には目地コーキングの問題もあり、一概に上記のままというわけにはいきません!あまりに様々なパターンがありますので申し訳ありませんが、詳細はお問い合わせください!

永見工務店のテーマの一つが「超高耐久住宅」です。

ここまで読んで頂いた方で察しの良い方はもうお気づきですね??
(この度はこのパターンでは無いですね!!!お許しください!)

永見工務店のオリジナルブランド「KAMIKI」仕様の新築住宅は全て「サイディング」が標準仕様です。

外壁はこれがおすすめです!
と言いたいところではありますが、外壁材に関してはメンテナンスが絶対に必要となります。
いくらタイルはノーメンテナンスと言っても、経年での汚れはつきます。塗り材も同様です。

結論としましては、
・定期的に新築時のようにきれいにしようと思えば通常サイディング。
・汚れも味のうち。あまりメンテナンスはしたくない、と思えば塗り仕上げ。
・できるだけ手をかけたくなければタイルですね!

「KAMIKIの外壁に関しての基本的な考えは、目地コーキングの耐久性を考え、定期的なコーキングの取替。サイディングの再塗装をお勧めしております。」
施主様に合った、様々な仕上げが可能ですので、お気軽にお問い合わせください。