採用対談
永見工務店で働く大工さんに
「大工」という仕事について聞きました!
大工を目指したきっかけは?

父親が大工で、加工場も近くにあった為、小さい時から身近で大工仕事を見て育ちました。父親の背中を追いかけたという訳ではないですが、高校卒業後の進路で悩んだ際に父親と同じ建築科に進もうと決意!
建築科の先生も面白く、在学中には同級生4人と一緒に釘を一本も使わない「腕木門」の制作にもチャレンジしました。そこで大工という仕事の面白さにのめり込みました。

私の場合は叔父が大工でした。中学2年生の時に実家を立て替えたのですが、その建て替えの時に敷地内にあった倉庫を借り住いにしていました。
学校から帰ると、その倉庫で叔父が大工仕事をしていて、いつもワクワクしながら叔父の仕事を見ていました。その影響もあり、高校進学の時には漠然と将来大工になりたいと思うように。迷わず建築科に進みました。

実際に大工になって、なる前とのギャップはありましたか?

大工に成りたての頃は技術力が勝負の世界でしたが、今は昔ほど技術を求められていないなと・・・・。

そうだね、昔と違ってメーカーが強くなっちゃって昔ながらの大工仕事は少なくなってますね。実際、私は永見工務店に入社する前も他所の工務店で働いていたんですが、永見社長との出会いがなければ全く違う職業に転職していたかもしれません。それは、本当の意味で「技術力が必要な仕事」が少なくなっていたからです。

私もそうですね。永見工務店は、木材を大切にした家づくりをしている工務店だから昔ながらの技術が必要な職場ですけど、メーカーなどは組み立てるだけで技術を必要としないから面白味にかけちゃいますよね。私も永見社長と出会わなければ違う職業に転職していたかもしれない(笑)

やりがいを感じるのはどんな時ですか?

お客様によって建てたい家って違いますよね?永見工務店は、営業会社じゃないので私たち大工がお客様の気持ちを直接聞いて、お客様の理想通りの家を建て終わったときに、直接「ありがとう」って言ってもらえるのが一番のやりがいですね。
メーカーなんかだと、大工がお客様と直接話せない所も多いので。やっぱり技術を活かしてお客様の理想の家を建てるのが大工だと思っています。

自分たちがお客様のイメージしている家を聞いて、自分たちの手で作れるところ。永見工務店の倉庫にはまだ加工してない木材が沢山あるんですけど、一本として同じ木材ってないんです。その中からお客様の事を考えながらベストな木材を選び、加工して仕上げる。それが、お客様の理想にバチッとあった時が嬉しいですね。
それに永見工務店は、建てて頂いたお客様のご自宅に1年・3年・10年点検でお伺いするのですが、新築から10年経っていても「永見さんにお願いして良かった」と言ってもらえたら・・・そりゃ嬉しいですよね!お客様との距離が近く、職人として向き合える、これが私のやりがいです。

仕事で失敗したこと、成功したことは何ですか?

多少はありますね。窓枠の寸法を間違えたり、素材に傷をつけてしまったり。永見工務店は本物の木材のみ使うので毎回1発勝負なんです。

確かにたまにありますけど、永見工務店はなんといっても技術力を売りにしている大工集団です。その場でどんなトラブルでもカバーしますよ。

仕事で大切にしていることは何ですか?

日々の成長と、お客様に真摯に応えることです。
常に上を目指しています。

自分のやることに最後まで責任を持つ事です。物事の大小に関わらず、お客様への責任、自分への責任を常に頭において仕事に取り組んでいます。

大変だった現場はありますか?また、それはどのような現場でしたか?

基本、全部大変です(笑)

洋風や和風という言葉がありますが、お客様の頭の中にある「洋風」と私たちが考える「洋風」が完全に一致していることなんてあまりないので、理想をカタチにしていく作業というのはいつも大変です。

あとは、長く持たないデザインを言われた時ですね。デザインだけを追求していく事はいくらでも出来ますが、長く安心して暮らせる家づくり(耐久性)を永見工務店では目指しているので、お客様の理想通り造れない事もあります。その時は自分たちの経験を元にどうしたら理想に近い家が実現できるかをご提案します。

私たちはプロとして無理なものは無理と言わなければいけない。毎回お客様と真剣に話し合って理解してもらってから次へ進みますね。

1日(1週間・1ヵ月)のスケジュールを教えてください。

基本的には8時に現場に行きます。ミーティングなどがない時には直行直帰が多いですね。

私も自家用車を社用車として使えるようにちゃんと契約をしているので、直行直帰が多いです。

若い子なんかは、会社に社用車があるので、朝会社へ行き、車を乗り替えてから現場に行く子も多いですね。

永見工務店は、大工も社員(サラリーマン)なので、その辺りの契約もしっかりしています。
就業時間もほとんどの現場は、8時開始で18時には仕事が終わります。
ちゃんとした就業規則がありますので、仕事終わりのプライベートも充実しやすいです。

大工仕事は作業音が出ることが多いので、近隣住民の方への配慮もあり基本的に残業も無いですし、休みの日は現場を動かしてはいけないというルールがあるのでしっかり休めます。
有給休暇もちゃんととれるので、私なんかは、現場が終わった後にまとめて1週間とか有給取ったりします(笑)
他の工務店と比べると働く環境は良いと思います。

今後、大工という職業はどうなっていくと感じていますか?

業界全体で見ると、大工って案外個人事業主として契約している所が多いと思います。社員として雇用すると保険の面や福利厚生など会社の負担が多くなってしまいますので。

永見工務店は、全員社員として雇用してくれるので、長期的に安定して働く事が出来ますし、技術の継承もしやすいと思います。

山口県で自社大工がこんなにいる会社も珍しいと思います。

あとは、やっぱり技術のない大工は淘汰されていくと思います。メーカーの様に出来上がったものを組み立てていく作業なら誰でも出来ます。
でも、ホンモノの大工の仕事というのは、技術力があってこそ成り立ちますし、これから必要とされるのは、そういった技術力のある大工だけだと感じています。

永見工務店で働く中で、他社大工と違うと思う点は何ですか?

それぞれのハウスメーカー、工務店って会社の色があると思うんです。家の外観をみて、これは〇〇工務店の家だな、〇〇〇メーカーの家だなっていう風に思う事ありませんか?
永見工務店には、それが無いんですよ。永見工務店は、大工が直接お客様のご要望を聞くので、ある意味大工がデザイナーでもあり、設計士でもある。お客様の理想が違うから永見で建てる家に同じ家なんて一件もないんです。

確かに!どんな要望にも技術力で対応できるからこそ色がないんですよね。でもそこが永見工務店の良いところだと思います。だって、他の会社さんには真似できない唯一無二の仕事をしているんですから。

永見工務店の大工育成について教えてください。

永見工務店では、若い子向けに毎月月末に1日時間を取って講習会を行っています。

どんな要望にも即座に答えれるように昔ながらの大工技術もしっかり教えています。今から先使うか分からないですけど、大工としての技術力を上げる事が今後生き残っていく上で非常に大切だと思うので、講習会には力を入れています。

講習会を通していずれは技能士を目指せるようになってほしいですね。
それに大工になる人って寡黙な人も多いですけど、話すのが苦手な人でも大工としての技術を身に着けて行けば必要とされる人材になれると思います。永見工務店には、色々なポジションがあるので、話すことが苦手であればそれでも大丈夫ですし、コミュニケーションが得意な人はどんどんお客様と接する事ができます。このポジションを選べるっていうのが永見工務店の特徴の一つだと思います。

共に働く仲間としてどんな人物を求めますか?

面白いやつ!それに目標を持ってる人ですかね。

自分の家を建てたいっていう志がある人ですかね?なんとなく大工って給料が安いイメージがありますけど、永見は社員として雇用してくれるので、頑張れば必ず自分の家を自分で建てることが出来るようになります。

人(お客様)の家だけじゃなくて、自分の家を建てるっていう夢を持つことは大切ですよね!

これから大工を目指す方へ一言お願いします。

直接お客様の意見に耳を傾けることが出来る大工を目指してほしいです。
その為には、お客様の意見をカタチに出来るだけの知識や技術を若いうちから養える環境に身を置いてほしいです。

自分が選んだ木で家を建てられる大工になってほしいです。ひとつひとつ違う素材を活かすためには技術が必要なので、技術を磨ける環境を探してほしいです。