フロア板材の”構成”の違い」【HOUSE STUDY Vo.14】

永見工務店では、これから新築住宅を建てられる方やリフォームを考えられている方に、一生涯安心して過ごせる家造りをしていただく為の情報発信として「HOUSE STUDY」を掲載していきす。

皆様のお役に少しでも立てれば幸いです!


今回のテーマは・・・

長く住む為のフロア板材の違い<樹種ではなく、構成の違い編>

念願の新築住宅をご検討される際、皆様は何を重視されますか?

外観?間取り?設備機器?

どれもこだわりたい部分ですが、永見工務店が創業以来掲げているテーマの一つが「耐久性」です。
どれだけ素敵なデザインのお家を建てても、基礎となる構造体がしっかりしていないと、将来的に膨大なメンテナンス費が発生する可能性も…。

実際に過去の事例で、入居後20年で大幅な改修工事が必要となり、1000万円近くの修繕費が必要になった事例もあります。

そこで今回のSTUDY!
”フロア板材の違いを知ろう”です。

普段の生活ではじっくりと見る機会はなかなかありませんが、私達の家を構成する大切な床材。さまざまな種類がありますが、その違いはなんでしょうか。

構成の違いを比べてみましょう!
代表的な床材は大きく分けると3種類になります。


①合板系
人工的に作った木質系床材

②集成・ブロック系
木材の断片を剥ぎ合わせ一枚の板にしたもの

③完全自然木材
自然のままの木を板状に加工したもの

【 ①合板系】

これは合板の上に、木目調シートや薄くスライスした本物の木を張り合わせた床材になります。

厚みは 12mm・15mmが一般的に多いです。

基本的には「合板」ですので、価格的には一番お安いです。

【 ②集成系・ブロック系 】

これは、木材の端材を接着剤で剥ぎ合わせ、一枚の板にしたものです。

厚みは 12mm・15mmが多いです。

継ぎ目があるのがわかりますでしょうか。この継ぎ目部分は「接着」のみです。
接着により構成されます。

【 ③完全自然木材 】

厚みは様々ですが、写真は30mmあります。

これは自然木材を加工し、フロア板にしています。接着材は使われていません。

①②③の比較は以下のようになります。

①合板系 ②集成・ブロック系③完全自然木材
価格安い様々様々
施工費安い普通高い
60年耐久性
VOC

①②③の12~15mm厚のフロア板では、「下地合板=捨て張り」が必要となります。

施工は以下のようになります。

一面に張られた下地合板 この上にフロア板を貼ります。


捨て張りの役割は、強度アップ・施工性アップ・ヒワリ防止・床なり防止等となります。

ほぼすべての捨て張りは、合板です。
(無垢一枚板で施工する業者は皆無です。)

ここで考えなければならない事は、前回までのハウススタディーで触れた「合板」の耐久性=寿命です。

①はもともと合板なので フロア板合板+下地合板 ですので
「安価+安価=安価」に出来ます。
下地合板の寿命により、数十年先に貼り替えを想定して良いと思います。

問題は②③の「厚みが12~15mm」程度の場合です
①と同様に、フロア板が安価なものであればよいのですが、チークやウォルナット等、非常に高価な木材の場合でも、下地が合板である為、高価なフロア板の寿命は下地の合板にゆだねられることになります。

非常に高価なフロア板でも下地合板の寿命の為、数十年先に貼り替えの時期が来ます。

とっても、もったいないです!

そこで!

永見工務店のテーマの一つが「超高耐久住宅」です。

ここまで読んで頂いた方で察しの良い方はもうお気づきですね??

そう、永見工務店のオリジナルブランド「KAMIKI」仕様の新築住宅のフロア板は全て「30mm厚の完全自然木材」が標準仕様です。

上:桧30mm厚 下:地松30mm厚

フロア板も30mmもの厚みがあれば、下地の合板を必要としません!
よって、数十年先でも貼り替えの必要は無いのです。

インテリアなどとは違い、一度建てたらなかなか変えることの出来ないフロア板だからこそ、最低60年間はメンテナンスをしなくて良い「完全自然材」を使用します。
おじいちゃん、おばあちゃんになっても安心して我家に住める「自然素材の超高耐久住宅」を実現し、構造体メンテナンスフリーをお約束するKAMIKIをぜひご検討ください。