おしらせ~永見工務店の新耐震工法【HOUSE STUDY Vo.25】




実用新案・特許工法「木造軸組新工法」
繰り返しの大地震に
「しなる強さで耐える」
~無垢靱性クロスパネル~


永見工務店は地震対策に関しても、超長期にるわたり耐久性を重視し50~100年後も「新築時同等の性能保持」を追求しました。

無垢靱性クロスパネル 床・壁・天井

天井

●無垢靱性クロスパネルの特徴
「靱性・しなる剛性」

通常の構造用面材は地震エネルギーに対して「剛・力」のみにより単純に「耐える」という考え方です。

この考え方では、それを上回る力がかかった場合は損傷します。(後述実験データ参照)

無垢靱性クロスパネルは無垢木板を前後数十枚斜めにクロスさせる構造で圧縮・引っ張り・スライド効果を発揮、想定外の大地震の揺れにも対応します。

前後の板がクロスしている
上記写真は、上下を200mmずらし変形させています。この状態で上下のズレに合わせ微妙に曲がっているのがわかります。数十枚の木板が力を分散させているのです。

この微妙に変形する靱性が「靱性力=しなる力」となり、キラーパルスと呼ばれる想定外の地震の揺れに対しても効果を発揮し超長期に渡りお施主様の大切な家を守ります。
(キラーパルス=地震の揺れと建物の揺れが同調したときに相乗効果を起こし、想定外の揺れになる現象)

7つの特徴

無垢靱性クロスパネルは、無垢材の持つ柔軟な「剛性」・「しなり」・「復元性」で7つの特徴を備えます。

①耐震性(剛性) 壁倍率3倍から、最高値5倍を誇る。一般的な構造用面材の2.5~3.5倍を大きく上回ります。耐震等級3も楽々クリア。


②靱性(制震性) 無垢材の靱性(粘る・しなる力・極微伸縮・スライド効果)が大地震の変形に粘り強く対応。

③復元性 無垢材の復元性で繰り返しの地震でも建物の損傷・倒壊を防ぐ。

④調湿性 無垢材が本来持つ調湿性で、梅雨時期にも壁体内を最適な環境に維持します。

⑤耐水性 無垢材が本来持つ圧倒的な耐水性。もしも、濡れた場合でも完全復元します。

⑥耐久性 人工的に接着した加工品では100年という単位の耐久性は不可能ですが、無垢材であれば古民家が実証するように100年単位の耐久性を実現します。

⑦化学物質0ゼロ 接着剤を使わない為、VOC(揮発性有機化合物)が0ゼロ。住む人の健康を守ります。

以下 構造用合板との比較です。

壁倍率靱性力復元力VOC調湿性耐水性超長期耐久性
構造用合板2.5~3.3倍 × × × × ×  ×
靱性クロスパネル3~5倍 ○ ○ ○ ○ ○  ○

無垢靱性クロスパネルと構造用合板の違い
実証実験

●震度7クラスの地震では2階建ての上部は200mm程度揺れる(傾く)とされています。
以下はパネルを複数回傾けた後、最後に200mm傾けた場合の実験結果です。

構造用合板
実験後剥離した構造用合板

構造用合板は200mm傾けると柱と剥離した。

無垢靱性クロスパネル
剥離していない

無垢靱性クロスパネルは、靱性力が働き柱と剥離していない

※実験では何度も左右に傾けています。クロスパネルはその都度、複数枚の板が持つ「圧縮・引っ張り力」が最大限の「緊張と緩和」を繰り返し、元の状態に戻るという「復元力」を発揮します。

地震は実際には数千回の揺れを起こしています。この複数回の揺れに対し、剥離が起きた場合、その時点からは耐震性のない家になります。
又は、大地震の後、剥離した耐力面材の大改修が必要となります。(実際には不可能です。)

実験結果から、無垢靱性クロスパネルはその様な現象が極めて起きにくい優れた耐力面材であるといえます。

無垢靱性クロスパネルの、耐震性(耐える力)・靱性(粘る力)・復元性(地震力を吸収、復元する力)は、超長期にわたり繰り返しの地震にも最大限の安心を実現します。